第35回電友会ボランティア活動賞「受賞者の活動内容」
「地域における社会福祉活動」
“地域における学童支援と緩和ケアとしての社会貢献” 受賞者 下越地区 矢部 節子さん
矢部氏は、地元小学校で3種類のボランティア活動を10年以上継続している。
一つ目は「読み聞かせボランティア」で、低学年から高学年の教室で絵本等の読み聞かせを実施し、生徒達に本に興味を持たせる一環として活動している。二つ目は「ひまわりボランティア」で小学校の校外活動や校内活動の支援として、様々な行事をサポートする活動を実施している。三つ目は「東青山楽園キッズスタッフ」で、放課後のグランドや体育館でのスポーツ、理科室での工作等をスタッフとして支援するとともに生徒達の安全を見守るボランティア活動を実施している。このような活動は地域、学校、児童から信頼がないと出来ないことであり、地域社会への貢献と長期間継続していることは称賛に値する。
また、医療センターで約7年間実施した「傾聴ボランティア」は、終末期の患者様のお話しを聞くボランティアで、患者様が少しでも笑顔になり、少しの間でも楽しんでもらえる活動は深く感銘し敬意を表することであり、社会福祉活動への貢献は称賛に値する。新型コロナが原因で病棟が閉鎖となり活動は終了したが、大変有意義な活動であったと評価するものである。
【活動状況・感想】 矢部 節子
◆活動に至った経緯
平成27年3月頃、孫が通っていた東青山小学校で児童見守り活動ボランティアがあることを知り、子供好きもあり、児童を見守るボランティアに興味があったことと、ちょうどNTTを退職したタイミングであり、コーディネーターに誘われたことがきっかけで始めました。また、同じ頃、新潟医療センターの終末期患者様のお話しを聞くボランティアを友人がやっていて、誘われ、仕事で培った電話教室や電話応対のスキルが活かせるのではないかと思い始めました。
◆活動状況と感想
東青山小学校で、読み聞かせボランティア、ひまわりボランティアと東青山楽園キッズスタッフの3つのボランティア活動を行っています。

読み聞かせは、週2回朝8時15分から15分程度で絵本等の読み聞かせを行います。学年に合わせて本を選んだり少し練習したりして、生徒達が興味深そうに聞き入ってくれ、反応があるとこちらも励みになります。ひまわりボランティアは小学校の校外活動や校内活動のお手伝いを行います。小学校の年間行事のお手伝いで、町探検、チューリップ球根植え作業、体力テスト、体験型安全教室、クリスマスリース作りなど様々な行事に参加します。自分自身も新しい体験ができ楽しい面もあります。
東青山楽園キッズスタッフは、児童の放課後の見守りで、週2回14時~16時の放課後に、子供達が、グランドでサッカーや野球をしていることや、体育館でバトミントンやボール遊びをしていること、理科室で工作やリリアンをしている子供達をスタッフとして手伝います。
見守りだけでなく一緒になって遊ぶことも楽しみの一つになっております。

終末期患者様への傾聴ボランティアをしている医療センターPCU「そよかぜの会」(会員9名)のメンバーとして活動しました。新潟医療センター緩和ケア病棟で終末期患者様へお茶を出してお話しを聞く傾聴ボランティアです。週1回(水曜日)午後2時間、お茶を飲みながら患者様のお話しを1対1で聞くのですが、病気のこと、ご家族のこと、これまでの人生など、色々な話しを聞いて辛くなることもありますが、お茶をカフェみたいなメニューにしたり、様々お菓子を用意したりして楽しんでもらえるような工夫もしました。
患者様が少しの間でも笑顔になって頂けたことは、その人の役に立てたのかなあと思います。
◆結び
小学校の見守り活動も、都度々子供達に会える日々が楽しく、活動そのものを楽しみとしております。子供達と触れ合えて、私自身も若返ります。体力が続く限りに続けていけたらと思っております。
また、傾聴ボランティアは、前から介護することに興味があり、いろいろな勉強会にも出かけていたことや、仕事で培ったスキルも生かせそうでスムーズに活動に入りました。新型コロナにより緩和ケア活動が休止となり、病院側の経済的理由で病棟が閉鎖となったことで、2024年9月「そよかぜの会」も解散しましたが、大変良い経験ができました。
「文化活動」私とコカリナ
“コカリナ演奏指導で会員の絆を強めてボランティア活動を展開” 受賞者 東信地区 中村 百枝さん
中村氏は、NTT退職後の平成16年に地区電友会の理事会で、木製の小さな笛「コカリナ」を紹介するとともに、地区電友会にコカリナサークルを発足させた。翌年には日本コカリナ協会の講師試験を受験して公認講師となり、サークルの演奏指導や技術の向上に尽力し、電友会の地区総会や信越総会で練習成果を発表し大会を盛上げ、信越の会員からは多くの称賛の声を頂いた。
ボランティア活動では、高齢者施設や福祉施設への演奏訪問に加え、中越地震、東日本大震災の被災地を訪れ、演奏を通じて癒しや安らぎを提供し、心のケアやコカリナをプレゼントする等の社会貢献活動に尽力した。平成20年には日本コカリナアンサンブルの一員としてウィーンでの演奏や多数の海外演奏を経験し、令和4年には上田市で「ウクライナの子供達を支援」コンサートに参加するなど、海外との文化交流も交えながら21年の長きに亘りサークルの指導に当たってきた。
残念ながら地区電友会のコカリナサークルは練習環境や会員の高齢化等により令和7年度に解散となったが、2つの地域コカリナサークルへは毎月3回、年間で36回と時間や稼働は惜しまず指導を行い、現在においても県内外へボランティア活躍の場を広げており、社会福祉活動への功績は称賛に値するものである。
【活動状況・感想】 中村 百枝
◆コカリナとは
上田市出身で音楽家の黒坂黒太郎さんが、友人からプレゼントされたハンガリーの民族楽器を、日本の木工職人と研究を重ね、精度の高い木の笛として「コカリナ」が誕生しました。

1998年の長野オリンピックや、2020年の東京オリンピックでは競技場周辺の木々が伐採され、この木達をコカリナとして甦らせ、子供達にも送られ演奏されています。また、東日本大震災の一本松や学校の火災で焼けた木などがコカリナの材として活用されています。それぞれ木の音色は違いますが、なんとも言えない優しい音色に癒されます。
◆コカリナとの出会い
退職を意識し始めた頃、「こんな楽器があるよ」と紹介されたのが、木の笛コカリナでした。
県のカルチャースクールに「コカリナ教室」を見つけ、早速申し込み「50の手習い」をスタートさせました。「癒やし」の音に魅了されながら、音楽に縁のなかった私が楽譜と音感との挑戦でした。2005年春、練習してきた仲間と共に、日本コカリナ協会の公認講師試験を受け、何とか公認講師となりました。
2年に一度の認定試験をクリアする事も、目標の一つです。
◆電友会コカリナサークル「ドリーム」の活動
2004年:地区理事会の席でコカリナを紹介し、次年度の信越全体総会に向け、理事メンバーを中心にサークル「ドリ
ーム」を20数名で発足
2005年~2019年:信越全体総会(佐久・白樺湖・軽井沢)で歓迎演奏
2022年~:信越全体総会、地区定期総会等での発表がコロナ禍の影響等で減少、月1回の例会で演奏を楽しみまし
た。
2025年:地区電友会のコカリナサークルは会員の高齢化等により6月を以って解散
演奏活動は現在においても県内外で実施しています。

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◆ボランティア活動
電友会サークル「ドリーム」、地元坂城町、佐久市のサークルメンバーと一緒に、高齢者施設・福祉施設等を定期的に訪問して交流しました。コロナ禍では一時休眠を経て、現在は敬老会等での演奏を計8回再開しましたが、コロナの影響で未だに訪問演奏は厳しいものがあります。
令和4年4月には上田市で「ウクライナの子供たちを支援」コンサートに仲間と参加しました。講師仲間の一員として、中越地震をはじめ東日本大震災被災地を訪れ、子供たちを元気づける活動や、コカリナを贈る、お米を持ち寄り福島の保育園に「安全なもの」を送るなど出来る事をしてきました。
電友会サークルは解散となりましたが、私が講師を務める坂城町、佐久市の2サークルメンバーへは、毎月3回、年間で合計36回の指導と、メンバーを引率して敬老会等での演奏活動は継続しています。
◆海外で演奏会参加と感想
2008年日本コカリナアンサンブルの一員としてウィーンへ始めて海外参加をし、2019年米国ニューヨーク・カーネギーホールのコンサート参加に至るまで、「日常とはちょっと違う?」時間を過ごすことができました。新幹線で何度も「合同練習」に参加した日々も貴重な時間でした。送り出してくれた家族に感謝です。
50の手習いで始めたコカリナが、私の退職後の生活を潤いのあるものにしてくれました。これからも家族、仲間と共に元気で頑張っていきたいと思います。




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