信越電友会 令和6年度事業報告

信越電友会 令和6年度事業報告

<令和7年6月24日(火)開催の「信越電友会総会」において承認されましたので詳細を掲載いたします>

 令和6年度は政府による感染症の位置付けが見直されて概ね1年が経過したことから、電友会の「会員が生き甲斐を持って健康で充実したシニアライフを過ごす」を基本理念に、基本的な感染予防対策を継続しつつ電友会活動の実践、ボランティア活動の推進を図ってきた。

 信越電友会の活動状況は、活性化基調となり従前の姿に戻ったが、会員の高齢化や健康状況等を勘案し、これまでの感染症対策を教訓として健康と安全を最優先に活動を進めることとした。

1.令和6年度の活動概要

 信越電友会の主な活動は電友会の運営方針を定める会議や各地区の活動状況の報告や情報を共有する場が中心となり、役員及びNTTと対面での議論が重要である認識から集合形式を基本としたが、財政面を考慮したWeb会議に変更するなど柔軟に対応した。

 (1)信越電友会主催会議

 ア.令和6年度信越電友会総会(集合会議)

  日 時:令和6年6月26日(水)13:30~

  場 所:ホテルメトロポリタン長野(懇親会実施)

  出席者:来賓(電友会本部・NTT)、信越役員、地区役員

  内 容:事業計画等審議・議決

 イ.令和6年度第1回 地区事務局長会議&信和編集委員会(集合会議)

  日 時:令和6年8月8日(木)13:30~

  場 所:NTT新田町ビル202会議室(懇親会実施)

  出席者:信越役員、信和編集委員長、地区事務局長

  内 容:活動の進め方、ボランティア表彰推薦、信和発行に向けた編集会議

 ウ.信越地区会長・事務局長会議(Web会議)

  日 時:令和7年1月24日(金)14:00~

  場 所:Web(Zoom)会議(各地区ロケから参加)

  出席者:信越役員、地区会長・事務局長

  内 容:会員拡大に向けた入会促進検討、令和6年度会務報告(速報値)

 エ.令和6年度第2回 地区事務局長会議(Web会議)

  日 時:令和7年3月19日(水)14:00~

  場 所:Web(Zoom)会議(各地区ロケから参加)

  出席者:信越役員、地区事務局長

  内 容:令和6年度事業報告、令和7年度事業計画等概要説明

(2) 信越各地区総会

 令和6年度の各地区総会は、全地区において集合方式にて開催し、信越会長の出席(同時開催日の場合は副会長が代理出席)により地区役員、会員との交流を深めた。

  5月:中越(5/9)、上越(5/10)、中信(5/10)、東信(5/15、南信(5/25)

  6月:下越(6/1)、北信(6/11)                  

(3)本部主催会議

 ア.理事会

  第84回 日 時:令和6年7月4日(木)12:30~

   場 所:KKRホテル東京

   出席者:信越会長、信越評議員2名

  第85回 日 時:令和6年11月13日(水)13:00~

   場 所:KKRホテル東京

   出席者:信越会長

  第86回 日 時:令和7年3月4日(火)13:30~

   場 所:Web(Zoom)会議(信越事務所から参加)

   出席者:信越会長

 イ.評議員会

  第35回 日 時:令和6年7月4日(木)12:30~

   場 所:KKRホテル東京

   出席者:信越評議員2名、信越会長

 ウ.全国事務局長会議

   日 時:令和7年2月10日(月)14:00~

   場 所:NTT神田ビル(電友会東京地方本部会議室)

   出席者:信越事務局長

 エ.「全国女性の会」は令和6年度計画なし

(4)令和6年度ボランティア表彰

 ア.第34回「電友会ボランティア活動賞」2名が受賞

  受賞者:東信地区 吉澤 恵美子さん「点訳作業のボランティアを続けて20年」(視覚障害者のための社会福祉活動)

  受賞者:中信地区 丸山 俊治さん「歌が繋ぐ地域高齢者の健康活動」(地域貢献・地区行事及び社会福祉施設等への貢献)

 イ.電友会ボランティア表彰式

  日 時:令和6年11月13日(水)15:00~

  場 所:KKRホテル東京

      出席者:受賞者は都合で欠席のため信越会長・信越事務局長が参加

(5)各地区サークル・ボランティア活動

 各地区のサークル・ボランティア活動は従前の柔軟な運営に移行し、地区を跨いだ合同のイベントが盛んに開催され、信越電友会からは規定に基づき助成金の支援を行った。しかし、高齢化や地域事情により活動休止や解散したサークルも散在している。

 ア.助成金支援

 信越管内ではゴルフサークルの交流が盛んで全地区において合同コンペが開催され長野県で2大会(3地区合同、2地区合同)、新潟県で1大会(3地区合同)に助成金支援を行った。
 また、会員の芸術作品を合同展示した2地区に助成を行った。しかし、毎年開催していた合同ウォーキングが地区サークルの解散に伴い未開催となった。

 イ.ボランティア支援

 本部が計画する「ボランティア活動物品支援」は令和6年度も活用はなかった。

(6)コミュニケーション維持向上のための会報誌、ホームページ(HP)・ブログの充実

 ア.信越電友会の会誌発行

 信越電友会の会員同士の他県を跨いだ交流機会が無くなったことから、会報・会誌の位置づけは大きく、コミュニケーションの維持向上、情報の共有を目的に信越では会誌「信和59号」を、各地区では年4回の会報発行を行った。
 信越電友会の会報誌は昨年度まで信越総会の会務報告を中心に会報「しんえつ」を発行してきたが、発行費用および稼働の削減を目的に会誌「信和」への統合を行い、財務への軽減を図った。なお、信越総会の開催模様や会務報告は「信越ブログ」でタイムリーな発信を行い、「しんえつ」統合のリカバリーとした。

 イ.信越、各地区のHP・ブログによる情報発信

 信越及び各地区で立ち上げているHP・ブログを活用し、各種イベントの開催周知・募集や開催後の掲示によりコミュニケーションの充実を図った。

 信越ブログ:信越総会模様や事業計画内容、地区合同のイベント、本部主催のボランティア表彰受賞結果、ボランティア表彰等をタイムリーに掲載するとともに、各地区や本部とのリンク設定によりアクセス数の向上を図った。

 各地区HP:全地区でORコードの採用によりスマホからも簡単にアクセスできる環境とし利便性の向上を図った。

2.会員の高齢化と会員数の減少による影響について

 会員の高齢化に伴う逝去退会や脱会に伴い会員減少が続いているが、令和6年度から本部推奨の『60歳定年退職者の5年間会費無料』施策を全地区で適用し、NTTと連携して会員の拡大に努めた。しかし、高齢者会員の退会は防止対策の具現化が乏しく、継続した対策検討が求められる。

(1)NTTの退職説明会が開催されないことから、本部推奨施策の「60歳定年退職時の5年間会費無料施策」を全地区で適用し入会勧奨を図った。また、電友会の活動状況や入会メリット等のアピールについてはNTTの上長を経由した文書にて「65歳完全退職社員」と並行して全該当者に配布するとともに、「信越版入会案内ポスター」の作成、有人ビルへの掲載により該当者の加入率は約16%の21名が新規加入となった。

(2)令和6年度末の会員数は令和5年度より213名減の2,142名となり、会員数減少に歯止めが掛からない状況が続いている。

(3)高齢会員に対しては、会報の活用、絵手紙、暑中・寒中見舞い等で接触の機会を可能な限り増やし、会員の現状把握と退会防止に努めたが逝去者による減少を新規会員で補うまでに至らなかった。

(4)信越・地区電友会の財政状況の検証及び財務の健全化

 ア.会員数の減少や活動の活性化に伴い、信越及び各地区において財務への影響が出始めていることから、財政シミュレーションにより今後の運用方法について整理を図った。

 イ.信越電友会発行の会報誌は「信和59号」に統合し費用削減を図るとともに、「個人広告」を試行的に導入し役員の協力により黒字収支となった。

 ウ.経費節減のため、信越主催会議の一部をWeb(Zoom)会議でリモート開催し、旅費等の削減を図った。

3.NTTグループとの連携と事業協力

 令和5年度より回復基調となった電友会行事やNTT主催の退職者交流会の再開により、NTTとの交流機会が増加し、最新の事業動向や業務実情等を収集できる環境に戻ってきたが、NTTグループ会社の組織見直しやテレワークの推進による社員との対話機会の減少により、NTT全体の動向が把握しづらい環境になりつつある。

 また、新規会員確保に向けては無料施策を盛り込んでNTTグループ全体に電友会への入会をアピールしたが、直接対面での勧奨が厳しいことから大きな成果には至らなかった。

 (1)NTT事業動向を会員が収集する場として、総会・役員会等にNTTグループ各社から幹部を招いた講演会等の開催を依頼し最新の情報を入手するとともに、信越の会員へはHP・ブログや会報誌等を通じて内容の展開を図った。

(2)NTTの新たな事業領域への拡大に伴い、地域に特化した人員リソース不足の解消に向け就労意欲のある電友会会員へアピールを開始した。

(3)NTTグループのイベント等の呼びかけに対しては「チームNTT」の一員として積極的な参加を促した。

 ア.NTT主催の退職者交流会参加を積極的に会員に呼びかけ、NTTグループの事業動向や組織の現状を理解するとともに、現役社員との交流を深めた。

 イ.不良設備の情報提供(設備110番)を会員に呼びかけ、サービスの安定と安全の確保による企業イメージの向上に貢献した。

 ウ.NTTの地域活動(お祭り参加・イベント)の呼びかけに対しては積極的に参加した。